ボランタリーに支えられたシカゴのマラソン

走り続ける人々−その11・・・
“ゆっくりと、そしてマイペースで走ろう”

皆さん

お元気ですか? 2008年2月17日の東京マラソン以来の便りです。
シカゴは10月12日でした。結果は惨敗でした。まず予定の5時間を大幅に超過の6時間半でした。

20キロまでは何時ものスピードでしたが、25キロを超えてから全く足が挙がらなり何とも情けない 状態で足を引き摺って歩いていました。“最早これまで、これが人生の最後の走りだ”と思わず天を 仰ぐ有様、40キロ付近で遂に道路脇に腰を下ろす。その途端、“Are You OK ?”と黒人の太目で元気 なおばさんが走り寄ってきました。“No Problem !”、なに!レスキュー車を呼ぶの?、急いで立ち 上がり必死に空ろな状態でゴールに入りました。

息子達の車で皆で家に帰りましたが、“これでフルマラソン、或いは大会参加型のレースで走ること は止める”と宣言しました。何かサッパリした気持ちでしたが・・・。

今回の理由は強いて挙げれば:(1)年齢からくる筋力の劣化、体力と緊張の持続力減退、(2)8月 の30キロトレイルランの時脱水状態となった、(3)それ以降20キロ止まりのラン、等の練習不足、 (4)発走日2日前にシカゴ着、睡眠薬で眠る、(5)気温23度で湿度50%、シカゴは日差しが強く頭の テッペンがジリジリする感じだった。体の状態は時差の“ダルさ”があった・・・・、等々です。

しかし、もう体力的に限界でこれ以上続けると人の迷惑に・・・という気持ちがありました。

その後、 一週間モントリオール、モン・トレンブランの紅葉を楽しもました。帰りの飛行機の中で、スッキリ走り と決別した筈でしたが、待てよ!“湘南国際マラソン−10キロ”の申し込み“をフッと思い出し、 “これを最後にするか”という思いが頭を擡げてきました。そして自己ベストが出たら、また練習をLSD からキチンとやり様子を見ながら・・・、と。

いよいよ湘南国際マラソンの11月16日がきました。気温13度、湿度85%、発走は11時で小雨混じりの天候。 前の日100円ショップで買ったビニール合羽を脱いで手首に巻きつけ、5から6分のラップと思いながら 押さえ気味に走りました。ゴールの大磯プリンスが見えてきた残り2キロ地点でもスピードは落ちなくて、 出迎えの千葉真子にタッチしてゴール。

59分を廻っていた。これはグロス、後日郵送のネットの レコードは58分11秒だった。56秒が目標だったが、これからLSDならずSlow & Short Distanceで練習を 積み重ねで再びスタートラインにたつことの可能性は皆無ではないのではないかと思い始めています。

更に、シカゴでゴール直後一緒に写真を撮った75歳の反町さん、東芝の山根さんとフィリッピンで約束の “日本に戻ったら青梅で一緒・・・・”に励まされ青梅マラソン抽選に申し込みました。そして来春の 山中湖のハーフと、その後の横浜のフルへの再挑戦が今年から来年にかけて具体的な目標としたいと考え ています。

また、お便りできるをことを楽しみに走り続けます。 お元気で!

2008年11月25日 

佐藤淑徳
横浜市青葉区の自宅にて、


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